凸版印刷、鹿児島市の全小中学校に学習サービスを提供--教職員の負荷軽減

大場みのり (編集部)

2022-07-06 10:17

 鹿児島市の全小中学校が、凸版印刷のIT学習サービス「navima(ナビマ)」を採用し、6月から約4万9000人の児童生徒が利用している。凸版印刷が7月5日に発表した。

 凸版印刷が2021年4月から提供するnavima は、子どもが「主役」の学びを可能にするデジタル教材プラットフォーム。小/中学校の算数/数学・国語(読解/漢字)・理科・社会・英語の5教科に対応しており、例えば算数・数学では子ども一人一人に適した問題を出す「アダプティブドリル」に加え、ドリルの解答中に視聴できる解説動画などの補助機能を拡充し、学習に苦手意識を持っている子どもをサポートする。

 文部科学省は、全国の小中学校においてIT環境の整備や個別最適化された創造性を育む教育を実現する「GIGAスクール構想」を提唱しており、教育機関は早期に対応することが求められている。鹿児島市では、児童生徒一人一人に応じた学びの実現に加え、長期休業時や不登校の児童生徒の学びの保証や、教職員の業務負荷軽減や超過勤務時間の削減が課題となっていた。

 navimaは、デジタルドリルのレコメンド機能などで学びを個別最適化し、児童生徒の知識・技能の効率的な習得・定着を支援する。学校の授業のほか、家庭学習での利用も想定してドリルを設計しており、多様な学びの場に対応する。教職員に対しても、自動採点や宿題配信のデジタル化により業務負荷を軽減したり、児童生徒の学習状況の可視化で一人一人の習熟度に合わせた指導を可能にしたりする。

 凸版印刷は、既に鹿児島市で導入されている教育クラウドサービス「学習eポータル」にnavimaを連携させることで、ユーザー情報の管理や更新などの際に発生する負荷を抑えている。鹿児島市における同サービスのスムーズな導入に向け、凸版印刷は継続的にサポートを実施するとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    生成 AI の可能性を最大限に引き出すためにできること—AI インフラストラクチャの戦略ガイド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]