編集部からのお知らせ
New! 記事まとめ「ISMAP-LIU」
話題の記事まとめ「通信障害と社会リスク」

「Linux」マルウェア「OrBit」発見--検出、削除が難しい新種

Danny Palmer (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2022-07-11 10:38

 感染したマシンやサーバーへのバックドアを作成する新種の「Linux」マルウェアが発見された。このマルウェアは、サイバー犯罪者が機密情報をこっそり盗むことを可能にするだけでなく、ネットワーク上で永続性を維持する。

キーボードを叩いているハッカーの手
提供:Getty Images

 今回初めて検出されたこのマルウェアは、「OrBit」と呼ばれている。Intezerによると、OrBitが実行コマンドの出力を一時的に保存するために使用するファイル名が、その名称の由来であるという。

 Linuxは、サーバーやクラウドインフラストラクチャーで人気の高いOSであり、サイバー犯罪者にとって魅力的な標的となっている。

 OrBitマルウェアによって、サイバー犯罪者は、Linuxシステムへリモートアクセスしてユーザー名とパスワードを盗んだり、ttyコマンドをログに記録したりできるようになる。

 これに加えて、マルウェアはマシン上で実行中のプロセスに感染させることもできるため、最終的にハッカーがシステムを乗っ取って情報を監視および窃取することを可能にするだけでなく、侵害したシステムへのバックドアも維持できる。

 インストールされたOrBitは、マシンへのリモート接続をセットアップし、Linux Pluggable Authentication Module(PAM)の関数をフックする。これにより、OrBitはネットワーク活動を被害者に検出されないようにしながら、SSH(Secure Shell Protocol)接続から情報を窃取し、攻撃者にリモートアクセスを提供できるようになる。

 さらに、OrBitは永続性が高くなるように設計されているため、実行中に、感染したマシンから削除するのは困難である。これは、ほかのプロセスの前に同マルウェアを読み込むよう指示することで、削除を難しくしているためだ。

 また、OrBitは、出力を操作し、悪意ある活動が記録されないようにすることで、自らの存在を明らかにする情報が検出されるのを防いでいる。

 IntezerのマルウェアアナリストNicole Fishbein氏は、「ほかの脅威と違って、このマルウェアはさまざまなコマンドやユーティリティーから情報を窃取し、マシン上の特定のファイルに保存する」と述べている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    SASEのすべてを1冊で理解、ユースケース、ネットワーキング機能、セキュリティ機能、10の利点

  2. 運用管理

    ノーツを蘇らせた老舗メーカーの取り組み―Nomadの活用で働き方が変わり生産性・従業員満足度が向上

  3. 経営

    二人の先駆者が語る経営×IT--デジタル活用・DX推進のリーダーが握る企業競争力

  4. 経営

    3人の識者による金言・アドバイス--時代に負けない骨太な組織作りへの道

  5. コミュニケーション

    日本企業が利用する代表的なグループウェアを徹底比較―グループウェア選定のポイントとは?

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]