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コニカミノルタジャパンがタレントマネジメントの先に見る会社のあり方

田中好伸 (編集部) 阿久津良和

2022-07-12 11:00

 コニカミノルタグループの販売会社であるコニカミノルタジャパンはタレントマネジメントシステム構築を進めている。Works Human Intelligence(WHI)の「COMPANY Talent Management」のほかにWHIのコンサルティングサービスも活用して、約3000人におよぶ従業員の可視化や従業員同士のつながりを醸成しようとしている。

 現在はデータ整理に取り組んでいる段階だが、コニカミノルタジャパン コーポレート本部 人事総務統括部人事部 人事部長 伊﨑公司氏は「各種データを組み合わせ、たとえば退職を事前に防ぐなど、HRテックの世界に入っていく」ことを考えている。

変化するために人材の情報を可視化

 統合的、戦略的に人的資源を管理するタレントマネジメントに取り組む企業は多い。戦略的な人員配置や人材開発を目的に、能力や才能を持つ従業員を一元管理するため、人的資源管理(Human Resource Management:HRM)に注目が集まるのは必然とも言える。

 3341人(2021年4月時点)の従業員を抱えるコニカミノルタジャパンも同様に、従業員の査定や人事研修の集約を望んでいた。その理由として伊﨑氏は「事業が変化しなければ変える必要はなかった。だが、複合機メインから変化する上で必要な人材も変化する。当然ながら職務経歴書はいただいているが、すべてを把握するのは難しい」ため、HRMを必要としていたと説明する。

コニカミノルタジャパン コーポレート本部 人事総務統括部 人事部長 兼ダイバーシティ推進室長 伊﨑公司氏
コニカミノルタジャパン コーポレート本部 人事総務統括部 人事部長 兼ダイバーシティ推進室長 伊﨑公司氏

 コニカミノルタジャパンの人事システムは、人事部担当者の能力に依存していた。「私も前担当者も管理職レベルまでは頭の中にデータがある。だが、150カ所を超える拠点の現場(従業員)まで把握するのは難しい。人の経験や勘には限界がある」(伊﨑氏)

 同社は「キャリア ディベロップメント・サポート(CDS)」という仕組みで個人のキャリアへの考えや志向の情報を収集しているが、たどり着いたのが、COMPANY Talent Managementだった。ちなみに同社は「COMPANY人事・給与」COMPANY人事・給与で給与計算を担うとともに個人情報を管理。「COMPANY 就労・プロジェクト管理」で勤怠の申請や承認、管理している。COMPANY人事・給与にある情報を核にして、「COMPANY Web Service」で評価や個人情報の変更、副業などの申請に対応している。

 COMPANY Talent Managementの選定理由を伊﨑氏はこう説明した。

 「従来のシステムは人事部門だけが使うもの。われわれは現場組織にも使ってほしかった。なぜなら意外と部下の情報を把握していないから。例えば、男性の育児休業が話題に上るが、(上司は部下に)お子さんが産まれたことも知らない。個人情報に触れるため周知する必要はないものの、その人の強みやキャリアプランを取り込み、一人ひとりの情報をつなげたかった」

 当然ながら情報セキュリティも配慮し、自身が管理する部門情報のみ閲覧可能な仕組みを有効にしている。

 選定の経緯は2016年までさかのぼる。それまでコニカミノルタビジネスソリューションズの社名で活動していたコニカミノルタジャパンだが、2014年から推進していた、コニカミノルタグループの中期経営計画「TRANSFORM 2016」に沿って現在の形に生まれ変わった。その際に給与システムとしてCOMPANYを採用し、2019年4月から本格稼働を始めている。

 「国産だと立ち上がりが早い。他社だと(稼働まで)1年かかるケースも少なくない。われわれ人事部はシステムに精通しておらず、(導入や保守を)お任せせざるを得ないが、(COMPANYは)手間が少ないことが大きかった」(伊﨑氏)

 選定候補には海外製パッケージも含んでいたが、「入力する情報が全然違う。日本企業が使うことが考えられていない」(伊﨑氏)ため、選定から外れた。COMPANYの利便性はグループ企業にもおよび、拠点管理や間接材料購買を担うコニカミノルタビジネスアソシエイツや、親会社のコニカミノルタも関心を示しているという。

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