Googleは「Rocky Linux Optimized for Google Cloud」の一般提供を開始したと発表した。

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「Google Compute Engine」上で動作するこの仮想マシン(VM)イメージのコレクションは、GoogleとCtrl IQ(CIQ)の協力によって生み出されたものであり、Compute Engine上で「Rocky Linux」を用いて「CentOS Linux」のワークロードを実行する際に最適なパフォーマンスをもたらすことを目的としている。
Rocky Linuxのこれら新たなイメージには、「Community Rocky Linux」と「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)のバグをも含めた互換性を維持しつつ、Rocky Linuxのカーネルおよびモジュールをカスタマイズし、Compute Engineインフラ上でのネットワークパフォーマンスを最適化したものが含まれている。またRocky Linuxは、あらかじめGoogleの仮想ネットワークインターフェース(gVNIC)の最新版を使用するよう設定されている点も重要だ。こういったカスタマイズによって実現された高帯域幅ネットワークにより、事実上あらゆるワークロードに利点がもたらされるとともに、高性能コンピューティング(HPC)といったクラスター化されたワークロードに特に大きな価値がもたらされるだろう。
Rocky Linux Optimized for Google Cloudでは、DAY1サポートとGPUの搭載が可能となっている。Googleは、マルチクラウド配備を構築する顧客に対して、コミュニティー版のRocky Linuxイメージを推奨している。「Rocky Linux 8 Optimized for Google Cloud」は、x86ベースの「Compute Engine VM」ファミリーすべてで利用可能となっている。また、Armベースの「Tau T2A」向けのものも近々利用可能になるという。
Googleは今後、CIQと協力し、Rocky Linuxがメジャーリリースされるたびに、そのコミュニティー版とGoogle Cloudへの最適化版の双方を公開するとしている。これらイメージはいずれも、提供される最新のカーネルおよびセキュリティアップデートを反映したものとなる。また、「Rocky Linux 9」のイメージもまもなく公開される予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。