ファミリーマートは、スタッフに対する福利厚生の拡充と人手不足に対する施策として、8月から給与前払いサービス「プリポケ」を導入する。同サービスを提供するマネーコミュニケーションズが7月22日に発表した。
最近では、労働人口の減少に伴い、人材の確保と定着率が重要な経営課題の一つになっている。また、フリーランスなどの多様な働き方が広まる中で、月に一度の給料日にまとまった賃金を受け取る伝統的な給与サイクルが必ずしもライフスタイルに適合しないという課題があるという。
プリポケでは、スマートフォンなどによる簡単な申し込みで特定の給料日を待たずに、いつでも働いた分の給与を受け取れる。プリポケに対応するファミリーマート店舗に勤務するスタッフは、勤怠実績に基づいて更新される「給与前払い可能額」の範囲内でプリポケのアプリ上で申し込み、ほぼ同時に前払い給与を受け取る。
なお、システムメンテナンスや受け取り側の金融機関により、入金が翌営業日になる場合がある。
プリポケの給与前払いサービスのイメージ
安全な給与前払いの仕組みの構築には、マネーコミュニケーションズの親会社である伊藤忠商事が培った総合的な金融/保険サービスのノウハウやネットワークを活用している。
今回の導入において、ファミリーマートは「プリポケの安心安全なサービス設計」や「勤怠データなどの完全自動連携を含む柔軟なシステム対応と信頼性」、また「マネーコミュニケーションズが一時的に立て替え負担する前払い給与の資金背景の確実性」などを評価したという。