「Android 13」によるタブレットデバイスの強化を目前に控え、Googleは米国時間7月25日、「大きな画面を搭載した『Android』端末」向けの「Google Workspace」新機能をリリースすると発表した。
提供: Getty Images/Ezra Bailey
Android搭載タブレットの選択肢は限られているものの、Appleの「iPad Pro」に対抗できる製品は、Lenovoの「Lenovo Yoga Tab」やサムスンの「Galaxy Tab S8 Ultra」など、いくつか存在している。
Googleは2019年の「Pixel Slate」を最後にAndroidタブレット市場から撤退したが、2022年にはAndroidタブレットの劣勢を挽回できるかもしれない。同社は最近、タブレットや折りたたみ式スマートフォン向けの性能強化を図る目的で、「Android 12」の新たなバージョンである「Android 12L」とともに、近々リリース予定の「Android 13」のベータ版も提供している。また5月には、同社独自のタブレット「Pixel Tablet」の提供も発表している。ただし、同タブレットが実際に提供されるのは2023年の見込みだ。
ドラッグ&ドロップ機能やキーボードショートカットのサポートなど、Workspaceに対するアップデートにより、「より大きなディスプレイ」を搭載したAndroidデバイス上での「Google ドライブ」や「Google ドキュメント」「Google スプレッドシート」「Google スライド」「Google Keep」の利便性が改善される。また、Googleドライブのウィンドウを並べて表示させることも可能になる。
Androidの製品管理シニアディレクターのScott Blanksteen氏は、「(われわれは)2022年に、タブレットのような大型ディスプレイ搭載デバイスを利用しやすくすることを目的としたソフトウェアアップデートとして、Android 12Lをリリースした。そして年次開発者会議『Google I/O』において、大型ディスプレイで利用可能になる新たな画面領域を最大限に活用するために、20を超えるGoogleアプリをアップデートしていくという計画を発表した」と述べた。
「まず、われわれはGoogle ドライブやGoogle ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライド、Google Keepのアップデートにより、Google WorkspaceアプリをAndroidの大型ディスプレイでより効率的に使えるようにした」(Blanksteen氏)
Androidタブレットのユーザーは、Google ドキュメントやGoogle スプレッドシート、Google ドライブ間でのマルチタスク作業時にドラッグ&ドロップが利用できるようになる。また、「Google Chrome」やGoogle スプレッドシートからテキストや画像をドラッグして、既存のGoogle ドキュメントやGoogle スプレッドシートのドキュメント/スプレッドシートにドロップしたり、またその逆の操作をしたりできるようになる。
さらに、Google ドライブではドラッグ&ドロップでファイルのアップロードが可能になる。また、Google KeepのようなアプリにドラッグすることでGoogle ドライブのファイルへのリンクを追加できるようになる。
そして、Androidタブレット上では、2つのGoogle ドライブのウィンドウを並べて表示できるようになる。これにより、現在のビューを閉じたり、何度も戻るボタンをタップしたりすることなくコンテンツを確認できる。
なお、同社のブログによれば、Google ドライブでのキーボードショートカット、ドラッグ&ドロップ、2つのウィンドウの表示機能はすでにリリースされている。Google ドキュメント、Google スライドでのキーボードショートカット、Google ドキュメントとGoogle スプレッドシートでのドラッグ&ドロップ機能は7月28日以降段階的にリリースされる予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。