山善は、クアルトリクスの従業員エクスペリエンス管理ツール「Qualtrics EmployeeXM」と「Qualtrics Employee Technology Experience」を導入した。システムなどの社内インフラや人事関連施策に対する社員の「声」を収集し、課題把握と対応施策の実践に活用する。クアルトリクスが8月2日に発表した。
Qualtrics Employee Technology Experienceは、企業・組織が従業員に対して提供しているシステムなどに関する体験を調査できる。これにより、ニーズや問題の所在把握、サポートプロセスの向上、IT投資領域の意思決定などを従業員の声に基づいて実施できるようになる。リアルタイムでデータが反映されるダッシュボードの活用により、利用するシステムに対する従業員のインサイトを浮き彫りにし、利用するテクノロジーに対する従業員のインサイトを浮き彫りにし、最優先して取り組むべき課題の特定や、データに基づいた投資判断などがより正確に実施できるという。
Qualtrics EmployeeXMは、従業員エンゲージメントの向上や改善をワンストップで実現する従業員エクスペリエンス(EX)管理ツール。単純に従業員の声をアンケートで吸い上げるだけではなく、分析結果に基づいた改善アクションの示唆や進捗状況のモニタリングまでを単一のプラットフォーム上で実施できる。
国内外の事業所に約3200人が勤務する山善では、2021年度に社員の意識調査を実施し、社員の意見を収集することで課題を明らかにし、人事制度などの変革を推進してきた。従来こうした作業は外部調査などに依存していたが、クアルトリクス製品を活用することで、調査の実施・分析・改善アクションを省力化した。
また今回、Qualtrics Employee Technology Experienceを利用することにより、部門属性ごとにITニーズを把握し、「業務効率化と社員のITに関する期待に、真に応える施策は何か」 を実証的に確認することが可能となったという。
なお、取引先をはじめとする顧客向けに「Qualtrics CustomerXM」も併せて採用している。