家賃保証会社向け業務支援SaaS「smetaクラウド」などを展開するリースは8月5日、PayPay銀行と提携したことを発表した。併せて、PayPay銀行の「ワンタイム口座」とサービス連係させることで、smetaクラウド上でエンドユーザーからの家賃の振込状況をリアルタイムに確認できるサービスの提供を開始した。
リースは、不動産と金融を切り口に信用経済社会(評価経済社会)における与信プラットフォームの構築を目指すスタートアップ。smetaクラウドは、入居審査や契約、入出金管理、滞納業務のペーパーレス化や効率化に加え、代理店・顧客・契約情報をクラウドで一元管理できる。
今回、同サービスに導入したPayPay銀行の「ワンタイム口座」は、取引先ごとに専用の口座番号を割り振ることで、口座番号から振込人を特定できる入金照合サービスだ。
ワンタイム口座の導入により、専用の口座番号から振込人を特定することができ、記帳やネットバンキングで振込状況を確認する手間を省くことができる。これにより、家賃の入金確認の時間を大幅に短縮し、家賃債務保証業務の効率化を促進する。
smetaクラウドとPayPay銀行のワンタイム口座との連携イメージ
また、同姓同名などで判別が難しい振込入金でも、ワンタイム口座への振り込みとsmetaクラウド上の請求明細の突き合わせにより、スムーズで確実な消込処理が可能になる。
ほかにも、振り込みの際に振込依頼人名の変更が必要ないため、振込人の負担やミスの軽減にもつながるという。リースは今後も、不動産業界における賃貸領域と売買領域のシームレスな連係に取り組んでいく。