北海道ジェイ・アール・システム開発、「SmartDB」を導入--現場開発による業務デジタル化を促進

NO BUDGET

2022-08-22 11:56

 北海道ジェイ・アール・システム開発は、現場開発による業務のデジタル化・効率化を目的に、業務デジタル化クラウド「SmartDB」を導入した。ドリーム・アーツが発表した。

SmartDBによる稟議所のデジタル化
SmartDBによる稟議(りんぎ)書のデジタル化

 SmartDBについて同社は、紙やハンコを置き換えるだけの電子化ではなく、文書管理を含めた社内業務全般と、そのプロセス全体をカバーしたデジタル化が可能なことを評価している。また、他社のシステムに比べて、改善すべき社内業務のカバー範囲が広く、ワークフローと文書管理の両方をノーコード/ローコード開発できることも評価として挙げた。

 従来、同社では、総務人事関連から開発現場まで、あらゆる業務を紙や「Excel」を使って運用していた。そのため、申請・承認業務による作成・確認工数の増大だけでなく、紙を使うことにより働き方の制限が発生するなどの課題を抱えていた。

 例えば、稟議(りんぎ)書は業務ごとに32種類が存在し、あるひとつの業務では年間300〜500件の稟議が必要だった。特に四半期末は申請が集中するため、決裁者は確認作業に多くの時間を費やされ、本来業務の時間を圧迫していたという。また、社内で利用するシステムやデータが個々に分断されており、情報の管理や活用、分析ができていない課題もあった。

 そこで同社は8月よりSmartDBの利用を開始。業務支援グループ企画ユニット部門が中心となり、まずは稟議書のデジタル化を進めている。32種類のうちSmartDBに移行する稟議書は、業務プロセスを整流化するため1つの稟議アプリに統合。対象業務によって必要項目やアクセス権限が異なる点もSmartDBの機能を活用し、ノーコードで開発できるという。また週1回の社内勉強会を開催し、IT部門でないメンバーがSmartDB開発者になれるよう、教育を進めている。

 これらの取り組みにより、業務のデジタル化や業務改善がさらに加速し、各部門の残業時間の削減にもつながると期待を寄せている。今後は、各社取引先との課題管理での活用や、社内業務システムとの連携など、さまざまな業務デジタル化にSmartDBを活用していく予定だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]