西武グループは、文書をデータ化し取引の電子化を促進するクラウドサービス「invoiceAgent TransPrint」を導入し、経理業務におけるペーパーレス化と業務効率化を実現したという。同サービスを提供するウイングアーク1stが8月25日に発表した。
デジタル経営の実現に注力する西武グループは、会計システム(ERP)の刷新に伴い、取引先やグループ会社間でやりとりする請求書の電子化を促進し、ペーパーレス化を推進するために同サービスを2021年に導入した。
invoiceAgent TransPrintは、既存システムを変えることなく、請求書や支払通知書などの企業間での取引文書の電子化と、オンライン上での配信・受領ができる。また、取引にひも付く文書の一元管理やインボイス制度、電子帳簿保存法にも対応する電子取引サービスであることが採用のポイントになったという。
さらに、先行して導入していたNTTデータ・ビズインテグラルのERPパッケージ「Biz∫(ビズインテグラル)」とスムーズに組み合わせて利用できることも評価された。
同サービスの導入後は、取引先がPDF形式で請求書を発行し、アップロードを行うことで請求書を受領できるようになり、紙で請求書を受領していた時の印刷や封入、郵送などの手間が削減された。また、取引先から送付された請求書は、Biz∫で起票された会計伝票に添付ファイルとしてひも付けて管理できるため、ペーパーレス化と業務生産性の向上につながったという。
invoiceAgent TransPrint導入後のイメージ
西武グループでは4月の時点で23社が同サービスを利用しており、最終的には40社の展開を検討している。さらに、2月にはグループ会社間の請求書の授受に「invoiceAgent 文書管理」を利用して行い、グループ全体で電子化を推し進めている。