携帯電話からの極めて微弱な電波を検出できるだけの大型の高性能アンテナを実現する必要がある。このアンテナはStarlinkの第2世代衛星に搭載される予定だ。ユーザーの携帯電話から発せられた電波は、高度数百マイルの軌道上を時速約1万7000マイル(時速約2万7400km)で周回している衛星によって捕捉されなければならない。つまりこのアンテナは、高速移動によって生み出されるドップラー効果を補正する必要がある。
Musk氏は「実験環境内でうまく機能するようになった。そして、現実での運用でもうまくいく自信がある」と述べるとももに、「この他にも衛星に追加搭載する数多くのハードウェアとソフトウェアがある」と述べた。
同氏は、この新サービスが「人命救助」に向けた素晴らしいものになると述べた。
同氏は「例えば、ハイキングに出かけたが道に迷ってしまい、脱水症状や低体温症などによって死んでしまった人の話を誰もが耳にしているだろう」と述べ、「無人島に漂着するようなことがあったとしても、(映画『キャスト・アウェイ』の主人公のように)バレーボールに向かって話しかけるのではなく、携帯電話に向かって助けを呼べるようになる」と続けた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。