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トーバルズ氏、Rust導入やM2搭載「MacBook Air」について語る - (page 3)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2022-09-22 06:30

 Torvalds氏は最近、出張に行くときには、Appleの「M2」プロセッサーを搭載した「MacBook Air」を使っている。同氏は、この新しいマシンで、「Fedora Workstation 36」を使用しているという。ただし同氏は、これはまだ普通の人には勧められないと話した。Arm-64ベースのM2プロセッサー向けにはまだFedoraのポートが存在しなかったため、Torvalds氏は自分でポートしたのだ。現時点でM2で使えるLinuxには「Asahi Linux for Mac」があるが、このディストリビューションでは、一般にはあまり使われていないパッケージマネージャーである「Pacman」が使われている。Torvalds氏はそれが気に入らなかったらしく、「Pacman!?どういうことだ?」と言ったほどだ。しかし同氏はすぐに自分で問題を解決し、MacBook AirにFedoraを乗せた。

 ただしもちろん、まだ完璧ではない。例えば、そのコードではM2のFPUがサポートされていないため、3Dグラフィックスの処理は行えない。しかし、「自分にはゲームは必要ない」とTorvalds氏は言う。これは「GNOME 40」のグラフィック効果の一部も使えないことを意味しており、例えば画面を暗くする機能なども利用できないのだが、同氏は「私はその方が好きだ。ディスプレイの表示がキビキビする。私は、他のマシンでもそれらの機能は無効にするかもしれない」と述べた。

 Torvalds氏にとってそれよりもじれったいのは、その環境ではまだ「Chrome」が動作しないことらしい。幸い、「Chromium」が動作するため、大きな問題にはならないのだが、「私はあまり使わないパスワードをChromeのパスワードマネージャーに記憶させているため、スマートフォン経由でパスワードを持ってこなければならない」と同氏はこぼした。

 しかし、Linuxカーネルのパッチやコンパイルなどの同氏が本業でやっている作業に関しては、M2搭載MacBook Airでもまったく問題はなく、たった16GBのRAMと256GBのSSDでも、十分に使えているという。もちろん、自作のLinuxワークステーションの方がさらに高速だが、「今回の出張ではMacBook Airしか持ってきていないし、これがあれば十分だ」と同氏は語った。

 Torvalds氏に言わせれば、LinuxのソフトウェアとMacのハードウェアは天国のような組み合わせだという。自分が幸せになれるように自分で実現した組み合わせなのだから、それも当然なのかもしれないが。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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