米国家安全保障局(NSA)による秘密の監視活動に関する文書をリークし、その後ロシアに逃亡していた元契約社員のEdward Snowden氏(39歳)が、現地時間9月26日にVladimir Putin露大統領によってロシア国籍を付与されたと、Reutersが報じた。
テキサス州オースティンで開催された「Consensus 2022」にオンラインで登壇したEdward Snowden氏
提供:Bloomberg / Getty Images
2013年から亡命生活を送っていたSnowden氏は、Putin大統領が署名した法令によって、他の外国人71人とともに国籍を付与されたという。
Snowden氏は26日に投稿したツイートで、妻とともに米露の二重国籍を申請すると述べた2年前の自身のツイートを踏まえ、これで家族がより安定した暮らしを得られると述べている。
After years of separation from our parents, my wife and I have no desire to be separated from our SONS.
— Edward Snowden (@Snowden) September 26, 2022
After two years of waiting and nearly ten years of exile, a little stability will make a difference for my family. I pray for privacy for them—and for us all. https://t.co/24NUK21TAo pic.twitter.com/qLfp47uzZ4
Snowden氏の弁護士Anatoly Kucherena氏にコメントを求めたところ、すぐに回答は得られなかったが、The Washington Postは、同氏が26日にロシアの国営通信社RIA Novostiに対して、Snowden氏の妻Lindsay Mills氏もロシア国籍を申請中だと述べたと報じている。
米当局は、Snowden氏を母国に送還するよう求めているが、ロシアの抵抗に遭ってきた。2017年には、米中央情報局(CIA)の元副長官だったMichael Morell氏が、Putin大統領がSnowden氏を当時の次期大統領Donald Trump氏への「贈り物」にすることを提案したと報じられたが、実現しなかった。
Putin大統領による今回の動きは、ロシアが侵攻を続けるウクライナが、米国から送られる数十億ドル(数千億円)規模の武器支援を受けている中で行われた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。