「周りの同僚が自席でオンライン会議し、うるさくて業務に集中できない……」
「オンライン&オフラインの混合会議は、どうしてもオンライン参加者の情報量が少なくコメントしにくい」
「代表電話を受けるために出社しているが、部署への取り次ぎに多くの時間を取られる」
このように、リモートワークとオフィスワークを併用するハイブリッドワークが広まりつつあるも、以前とは異なる課題が明白になった。
働き方に柔軟性
ハイブリッドワークを提唱する、日本マイクロソフト モダンワーク&セキュリティ本部 プロダクトマーケティングマネージャー 水島梨沙氏は「いつ、どこで、どのように働くか? この点に柔軟性を持たせるの企業の命題になっている」と指摘する。
日本マイクロソフトが6月に開催したオンラインイベント「ハイブリッドワーク 2022~リモートワークの先へ! 新しい働き方の多様性」で「ハイブリッドワークに向けて会議室と電話をアップデート!~日本マイクロソフトのオフィスを探検しながらご紹介します~」と題されたセッションが披露された。
日本マイクロソフトは冒頭のような一連の課題を一掃するため、「Microsoft Teams Rooms」でハイブリッドワークならぬ「ハイブリッド会議」を実現してきた。オフィスの会議室とリモートワークの参加者をつなぎ、多人数のオンライン&オフライン会議を実現するデバイスとソリューションだが、Teamsを基盤とするのでアクセス元の制限はなく、資料共有や「Microsoft Whiteboard」によるブレインストーミング、音声で交わした会話内容は自動的にテキスト化されるため、議事録を作成する必要はない。
「(Teamsでは)長年の研究からfront row(フロントロウ)と呼ばれるレイアウトを採用している」(日本マイクロソフト デバイスパートナーソリューション事業本部 Teams Roomsテクノロジーストラテジスト 是枝日登志氏)
front rowは参加者の映像を画面下部に移動し、参加者の目線にあわせて表示されるため、全員が同じ室内にいるかのよう感覚を得られる機能だ。画面上部にはメインスピーカーや共有資料を表示できる。同機能は2022年内に実装予定。
日本マイクロソフトは他にも、外出先なら「Surface Duo 2」「Surface Earbuds」でオンライン会議に参加し、オフィスや自宅からはツインファンタイプと呼ばれる「Surface Laptop Studio」、オフィス内の会議室では「Surface Hub 2S」の利用をうながした。
Surface Hub 2Sの内蔵カメラは「人物を自動認識してトラッキングする機能を備えおり、人物を中心に捉えてリモート参加に送信」(米本社 Asia MW M365デバイス グローバルブラックベルト 松野健二氏)する機能も備える。
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ハイブリッドワークの悩みごとが音声電話の連絡先である。オフィスワークは社内の固定電話番号を相手に伝えるが、リモートワーク時は個人、もしくは企業から付与された携帯電話の電話番号を相手に伝えなければならなかった。
この課題を解決するのが「Microsoft Teams電話」。「社内でも自宅でも外出先でもオフィスの外線・内線電話を取れるソリューション」(水島氏)である。パートナー企業経由での導入になるが、日本マイクロソフトのもとには、オフィスの固定電話システムを廃止したい企業や従業員にスマートフォンを貸与できない企業からの問い合わせが増加中という。
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(左から)日本マイクロソフト モダンワーク&セキュリティ本部 プロダクト マーケティング マネージャー 水島梨沙氏、同社 デバイスパートナーソリューション事業本部 Teams Roomsテクノロジーストラテジスト 是枝日登志氏、Microsoft アジアMW M365デバイス グローバルブラックベルト 松野健二氏