Microsoftは、「Teams Premium」と呼ばれる新たなサブスクリプションのプレビュー版を12月に公開する計画を明らかにした。このサブスクリプションは、「Teams」のパーソナライゼーション、人工知能(AI)関連機能、およびセキュリティ機能を強化するものだ。また、かねて公開予定だったTeams用の「Mesh」アバターをプライベートプレビュー版として提供開始したことを「Ignite 2022」カンファレンスで発表した。
提供:Microsoft
同社によれば、Teams Premiumには、1対1での面談、オンラインでの会合、タウンホール形式の集会、ウェビナーなど、あらゆる種類のミーティングの参加者や主催者にとって、興味深い機能が搭載されているという。
これらの機能は、Teams Premiumのプレビュー版の一部として12月に提供が開始される。一般提供は2023年2月の予定だ(インテリジェント要約などの新たなAI機能は、2023年上半期に提供が開始される)。同社は現時点で、一般提供後のTeams Premiumの価格は、1ユーザー当たり10ドル(約1470円)になるとの見通しを示している。
Teams Premiumには、次のような機能が搭載される予定だ。
- ミーティングガイド:クライアントとの電話会議、ブレインストーミング、ヘルプデスクとの通話など、状況に応じた適切なミーティング環境の選択を支援する。IT管理者はこの機能のカスタマイズや管理が可能で、ミーティングの種類に適したオプションをあらかじめ用意できる。
- ブランディング機能:カスタムのロゴ、ミーティングロビー用の背景、「Togetherモード」用のシーンなどを使って、ミーティングでの体験を自社ブランドでカスタマイズできる。
- インテリジェント要約機能:個々のユーザーのニーズに合ったTeamsミーティングの要約が生成される。
- AIによるアクションアイテムの生成:ミーティングの結果、行うべきアクションが自動的に提案される。
- パーソナライズされたインサイト:録画されたミーティング内でユーザーの名前への言及や画面の共有、参加者の入退出といったイベントのタイミングが明示される。
- インテリジェントな検索機能:文字起こしの検索機能が強化され、注目すべき発言者がハイライトされるなど、後でチェックすべきポイントが見つけやすくなる。
- 字幕のリアルタイム翻訳:40種類の言語に対応。
- 高度なミーティング保護機能:役員会議、財務に関する議論、製品販売計画の打ち合わせなど、機密性の高い会議をより安全に保護できるツールが提供される。たとえば、漏えいを防ぐために電子透かしを埋め込んだり、会議を録画できる人を制限したりするといった機能だ。「Microsoft 365 E5」のユーザーは、既存の「Microsoft Purview情報保護」の秘密度ラベルを利用して、適切なミーティング保護オプションを自動で適用できるようになる。
- 高度なウェビナー機能:登録待ちリストや手動承認、自動リマインダーメール、主催者や発表者用の仮想控室、参加者に表示する内容を管理できる機能などが含まれる。
- 高度な仮想アポイントメント機能:予約者はミーティング前にSMSでリマインダーを受け取ったり、モバイルからTeamsアプリをダウンロードすることなく、カスタマイズされたバーチャルでの面談に参加したりできる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。