NTTドコモ北陸支社(ドコモ)とNTT Comは、10月30日に開催される「金沢マラソン2022」(金沢マラソン)を舞台に、両社の音声認識技術および画像認識技術を活用したリモート応援環境を提供する。
リモート応援環境のイメージ
同環境では事前に音声をテキストに変換した応援メッセージをゼッケン番号を映像解析することで、該当ランナーが通過するタイミングで表示できる。音声認識技術と画像認識技術を同時に活用するリモート応援は、全国初の事例になるという。
今回の取り組みでは、「ドコモ画像認識プラットフォーム」を活用したゼッケン認識の実証を行う。大型モニター手前に設置したカメラで、走行中のランナーを撮影し、ドコモ画像認識プラットフォームの人工知能(AI)技術により静止画解析することでゼッケン番号の抽出を実施する。
応援メッセージ収集にはドコモの「みえる電話」のAI技術を活用したサービス「みえる応援電話」を用いる。「みえる電話」の通話相手の音声をリアルタイムで文字に変換する機能を活用し、話した応援メッセージの声を音声認識機能でテキスト変換する。録音の冒頭にゼッケン番号を宣言することで、ランナーごとのメッセージとして収集できる。
収集した応援メッセージは、コース終盤36km付近に設置された大型モニターに表示される。ランナー通過中に、常時集めたメッセージを表示するとともに、画像認識プラットフォームで解析されたゼッケン番号向けのメッセージが記録されている場合は、通過時に大型モニターに該当ランナー向けのメッセージを表示することを目指す。