新たな業界レポートから、ソフトウェアやDevOpsのプロフェッショナルの9割近くが、過去1年間に仕事を辞めたか、辞めようと考えたことがあることが分かった。

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Uniting Cloudの「Software Engineer and DevOps Industry Report 2022」の調査結果を見ると、開発者やDevOpsプロフェッショナルの50%が過去1年間に転職していた。転職しなかった50%のうち、71%は転職を検討したことがあった。
Uniting Cloudが調査した英国のソフトウェア開発者とDevOpsプロフェッショナルのうち、新しい職務を求めて仕事を辞めることを検討しなかったのは13%にとどまる。つまり、ITプロフェッショナルのうち87%が、過去1年間に転職したか、転職を検討したことになる。
この調査は、人材争奪戦が激化する中で、雇用主がITスタッフのリテンション(人材保持)で直面している課題を、改めて浮き彫りにしている。
回答者が挙げた辞職理由には、求められる技術スキルの見返りに提示された高い給与や福利厚生のほか、オフィス勤務に戻ることへの抵抗感などがあった。
調査の回答者は、転職により給与の21.5%増加を見込めると述べている。Uniting Cloudのデータによると、3〜5年の経験があるソフトウェアエンジニアは、平均して最大6万4000ポンド(約1090万円)の給与を見込める一方、ソフトウェア開発とDevOps両方の経験があるプロフェッショナルは、最大8万4000ポンド(約1430万円)の給与を得られるという。
6〜10年の経験があり、ソフトウェアエンジニアリングとDevOpsの両方のスキルを備えた「経験豊富な」プロフェッショナルの場合は、平均基本給9万7000ポンド(約1650万円)、ソフトウェア開発のみ6〜10年の経験があるプロフェッショナルは8万2000ポンド(約1390万円)をそれぞれ見込める。
Uniting Cloudは、プログラミング言語の「Python」「Go」に対する需要が「大幅に増加」したと述べる一方で、「HTMLやCSSのような以前からあるスキルに対する需要が近いうちになくなることはない」とも述べている。
仕事で最も重視する点については、回答者の半数強(51%)が在宅勤務を選べる点を挙げ、キャリアアップ(14%)、柔軟な勤務時間(10%)、週4日勤務(6%)、健康保険(5%)が続いた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。