キリンホールディングスは、同社が手掛ける調剤薬局向けの置き薬サービス「premedi」の決済手段として、ラクーンフィナンシャルの企業間決済サービス「Paid」を導入した。ラクーンホールディングスが発表した。
Paidは、企業間取引における後払い決済で発生する与信管理や請求書の発行、代金回収などの請求業務を全て代行するサービス。初回のみ取引先企業に対する与信審査で利用限度額を設定し、その後は取引ごとの審査は不要。月額料金制のように継続的に発生する取引の請求管理に適しており、請求書の発行、入金確認や未入金時の督促など、一連の請求業務の手間を削減できるという。
Paidにおける決済の仕組み
premediは各調剤薬局店舗に対し医薬品の在庫欠品リスクを減らし、適正な在庫管理を提案する置き薬サービス。キリングループのマーケティングリサーチの知見を活用し、独自の人工知能(AI)予測レコメンド手法を提供する。提案された医薬品は、販売パートナーのPharmarketが小ロットで販売し、調剤薬局に届ける。
キリンホールディングスでは、月額料金制の新規事業を始めるに当たり、自社で請求する月額料金、販売パートナーが請求する医薬品の代金、それぞれの請求を一つの請求書にまとめられる外部決済サービスを検討していた。Paidについて同社では、請求業務を省力化できることに加え、販売パートナーであるPharmarketもPaidの加盟企業であったことから、月額利用料金と医薬品の代金を各社が請求しながら、顧客への請求書は一つにまとめる方法が実現できると評価した。