「iPhone」はインターネットに接続された状態を常時維持することを求める。そして、Appleは、その接続を利用することを求める多数の機能を「iOS」に組み込んでいる。
問題は、それらの機能を使用すると、モバイルデータプランのデータを大量に消費してしまう可能性があることだ。そうなった場合、追加料金を支払うか、あるいは、プロバイダーに速度制限をかけられる羽目になる。
そこで、本記事では、データプランのデータを大量に消費する可能性が最も高い「iOS 16」の設定を紹介する。
必要なものや便利なものに対価を支払うのなら構わないが、これらのサービスの多くは、Wi-Fiに接続するまで使えなくしておいても問題ないと思われるものだ。
無制限のプランを使用している場合でも、プロバイダーは利用可能な高速帯域幅に制限をかける可能性があるので、注意してほしい。
完全に無制限のプランを利用している人は、これらすべてをオンのままにしておいても、何の問題もない。
「モバイル通信経由でバックアップ」
これは、Appleが「モバイルデータプランの上限超過の原因になる」可能性があると警告している設定の1つだ。iPhoneのデータを「iCloud」にバックアップするという重要なタスクを実行するが、Wi-Fiに定期的に(例えば、1日に数回)接続できるのなら、この設定をオフにしても問題はない。
「Settings」(設定)を開いて、画面上部に表示された自分の名前をタップし、「iCloud」>「iCloud Backup」(iCloudバックアップ)の順に移動して、「Back Up Over Cellular」(モバイル通信経由でバックアップ)のスイッチをタップしてオフにする。
「写真」
ユーザーは多くの写真を撮影する。それらをモバイル通信経由で送信していたら、大量のデータが消費される。
「Settings」(設定)>「Photos」(写真)>「Cellular Data」(モバイルデータ通信)の順に進む。ここには、以下の2種類の設定がある。
- 「Cellular Data」(モバイルデータ通信):多くのモバイルデータを使用する。
- 「Unlimited Updates」(アップデートの制限なし):すべてをアップロードおよびダウンロードする。この設定について、Appleは「モバイルデータプランの上限超過の原因になる可能性がある」と警告している。
筆者は「Cellular Data」(モバイルデータ通信)と「Unlimited Updates」(アップデートの制限なし)の両方をオフにしている。どちらもデータとバッテリーを大量に消費するからだ。
「App Store」
アプリ(とアプリの更新)は大容量のものもあるので、モバイル通信経由でダウンロードすると、モバイルデータプランのデータを大量に消費してしまう可能性がある。急いでアプリをダウンロードしたり、更新したりする必要がないのなら、Wi-Fiに接続できるようになるまで待った方がいいだろう。
「Settings」(設定)>「App Store」の順に移動し、「Cellular Data」(モバイルデータ通信)のスイッチをタップしてオフにする。
「TV」
これも、オンのままにしておくと、大量のデータを使用する可能性がある機能の1つだ。テレビ番組を時折視聴する程度なら大きな影響はないが、映画を次から次へとストリーミングすると、データを大量に消費する。
「Settings」(設定)>「TV」の順に移動し、「Use Cellular Data」(モバイルデータ通信を使用)のスイッチをタップしてオフにする。
オンに設定する場合、「Cellular」(モバイル通信)の下には2つのオプションがある。
- 「High Quality」(高品質):最も多くのデータを使用する。
- 「Automatic」(自動):最適化されたストリームを使用することで、使用データ量を抑える。
提供:Jason Cipriani/ZDNET
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。