Zoom Video Communicationsは米国時間11月8日、同日から開催している「Zoomtopia 2022」イベントにおいて、新たなコラボレーションツールやビジネスツールを発表した。これらの新機能は、同僚と気軽につながれる場を提供したり、ハイブリッドな職場環境への対応を強化したり、ビジネスの成長を支援したりすることが目的となっている。
提供:Sarah Tew/CNET
以下が提供予定の新機能だ。
Zoomの新たなコラボレーション機能
最新のコラボレーションツールには、「Zoom Mail and Calendar Clients」(ベータ版)のほか、「Zoom Spots」や、「Team Chat」と「ミーティング内チャット」間の接続機能が含まれている。
- Zoom Mail and Calendar Clientsによる統合:メール/カレンダーサービスがZoomに統合され、異なるアプリ間を行き来する必要がなくなる。また、専任のITチームを持たない企業向けのオプションとして、Zoomがホストする「Zoom Mail and Calendar Services」も提供される。
- Zoom Spots:これは同僚やチームメンバーと常時つながれるようにすることを目的としたビデオ通話空間だ。リモートやハイブリッドで業務を行っている従業員が1日を通じて自由に出入りできるバーチャルな共有スペースのイメージだ。
- Team Chatとミーティング内チャットの接続機能:これにより、「Zoom One」(チャットや電話、ホワイトボードなどのコラボレーションツールを提供するサービス)において、Team Chatとミーティング内チャットをまたがるチャットが可能になる。常時利用が可能なこの機能は、会話を継続し、プロジェクトを推進していくことを目的としたものだ。
Zoomの新たなビジネスツール
「Zoom Virtual Agent」や「Zoom IQ Virtual Coach」といった、ビジネス向けの新しいツールも提供される。
- Zoom Virtual Agent:これは顧客サポートを強化するための人工知能(AI)搭載チャットボットだ。顧客サポート担当者が扱う問い合わせ量の削減と、作業の効率化、および顧客が抱える問題解決に向けた支援を目的としている。このチャットボットは「Zoomコンタクトセンター」と統合でき、スタンドアロン型のチャットボットとして提供される。提供開始は2023年初めになる見込みだ。
- Zoom IQ Virtual Coach:営業担当者向けにさまざまな状況をシミュレーションするトレーニングツールで、「Zoom IQ for Sales」の一部として提供される。実践的な環境で営業トークを練習し、営業担当者として成長するためのフィードバックを受け取れる。
- アプリの収益化:開発者は「Zoomアプリマーケットプレイス」に提供しているアプリから収益を得られるようになる。
- 「Essential Apps」:これにより、利用者は「Zoom Meetings」の有償プランと、一部の開発者が構築したZoomアプリをバンドルできるようになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。