Microsoftは米国時間11月14日、人工知能(AI)とコラボレーション、ローコード、セキュリティ、SaaSアプリケーションを連携させた新たなプラットフォーム「Microsoft Supply Chain Platform」を発表した。
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Microsoft Supply Chain Platformは、サプライチェーンのインテリジェンス、需要と供給に関する洞察、パフォーマンスの追跡、サプライヤー管理、リアルタイムのコラボレーションを支援する。また、フルフィルメントの最適化や、価格の管理、倉庫管理、在庫の最適化、注文の管理も支援する。
Microsoftは、企業がレガシーシステムや企業資源計画(ERP)プログラム、カスタムソリューションにまたがって分散されているペタバイト規模のデータによって過度の負担を強いられている結果、サプライチェーンの把握が断片的になっていると考えている。
また同社は、プレビュー版の「Microsoft Supply Chain Center」の提供開始も発表した。これによって、顧客のサプライチェーンに影響を与える可能性がある世界各地の事象を追跡し、サプライチェーンをまたがったアクションを調整するとともに、AIを活用して需要と供給のミスマッチを低減できるようになる。同社は、Microsoft Supply Chain CenterがMicrosoft Supply Chain Platformの中核になるとしている。
Microsoftのビジネスアプリケーション&プラットフォーム担当コーポレートバイスプレジデントのCharles Lamanna氏は発表の中で、「サプライチェーンの混乱は目新しい話ではないものの、その複雑さと変化の速度は、世界的な規模で問題に対処しようとする組織の能力をはるかに上回っている。現在見受けられる多くのソリューションは、サプライチェーンの運用と管理に焦点を絞り込んでおり、今日における新たな現実をサポートする準備ができていない」と記している。
また、「企業はレガーシステムやERP、サプライチェーン管理、ピンポイント的なソリューションにまたがって分散されているペタバイト規模のデータを扱っているため、サプライチェーンを断片的にしか把握できていない」としている。
「サプライチェーンのアジリティーとレジリエンスは、組織が関連システムすべてにまたがったデータの連携とオーケストレーションをどのように実現するのかということと密接に結びついている。Microsoft Supply Chain PlatformとMicrosoft Supply Chain Centerによって組織は既存の投資を最大限に活用し、洞察を得た上で迅速な行動に移せるようになる」(同氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。