H2Oリテイリング、一般従業員の経費精算時間を年間約2100時間削減

大場みのり (編集部)

2022-11-24 15:52

 関西を中心に百貨店やスーパーマーケットなどを展開するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは、グループ共通の間接費管理基盤として「SAP Concur」のソリューションを採用した。同ソリューションを提供するコンカーが11月24日に発表した。

 コロナ禍を契機に、間接業務分野だけでなくさまざまな分野でデジタル化が進んでいる。継続的に変化する環境下でも収益力を最大化し、成長を維持し続けるには、従来型ワークスタイルの変革による業務効率化とコスト削減を推進し、企業の根幹を支えるコア業務に従業員が注力できる環境を作ることが求められるという。

 H2Oリテイリングは、ITを活用したスマートな業務環境の実現と、ペーパーレスの徹底や重複の排除による効率化を進めている。同社は全社横断的な業務改革の一環として、経費精算/管理クラウド「Concur Expense」と請求書管理クラウド「Concur Invoice」を導入した。

 同ソリューションは2021年9月に導入を完了しており、グループ企業にも順次展開している。導入により、データ可視化によるガバナンス強化、自動規程チェックによる業務効率化と人的ミスの防止、出張申請などの書面申請の廃止、統一電子フォーマットによるグループ内業務の標準化につながっているという。導入後、一般従業員の経費精算にかかる時間は年間約2100時間、管理部門の経費処理業務にかかる時間は年間約2400時間削減された。今後はさらなる業務省力化を目指し、グループ企業約40社、従業員約1万人を対象に展開することを計画している。

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