パスワード管理サービス大手のLastPassは米国時間11月30日、セキュリティ侵害があったことをブログ記事で明らかにした。同社のシステムが8月にハッキングされたことに直接起因しているという。

提供:Sarah Tew/CNET
同社の最高経営責任者(CEO)Karim Toubba氏はブログで「権限を有していない何者かが、8月のインシデントで得た情報を使い、顧客情報の特定の要素にアクセスした」と述べた。しかし「顧客のパスワードは同社のZero Knowledgeアーキテクチャーにより、安全に暗号化されたままだ」という。
同社のサービスは、ユーザーが自身のデバイス間でパスワードを安全に生成・保存してデジタル記録を保存し、信頼できる相手と共有できるようにする。Zero Knowledgeモデルは、アカウントのマスターパスワードにアクセスできるのは、同社ではなく、顧客だけであることを意味している。
Toubba氏によると、サービスは問題なく機能しているという。同社は外部のセキュリティ企業と共に侵害の範囲を把握し、アクセスされた情報を正確に特定するための作業を進めている。
このセキュリティ侵害は、LastPassの親会社であるGoToと共有している外部のクラウドストレージサービスで見つかった。GoToも30日にこの侵害について認めている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。