SAPジャパンは、トランスコスモスが、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするクラウドオファリング「RISE with SAP」を採用したと発表した。
初期段階として、SAP S/4HANA Cloud, Public Editionを、米国、マレーシア、中国の3地域の海外子会社に導入し、近い将来には同社グループ内で横展開していく予定だ。
新システムの導入により、財務会計と管理会計の一致を前提とした正確かつ緻密な数字をもとに、迅速な意思決定が可能となる。決算数値の手作業による補正や、やり直しコストの大幅な削減、不正や法対応不備の事前防止などのガバナンス強化も期待される。
同社では、コールセンター、BPO、データエントリー、デジタルマーケティング、オフショア開発など、多彩なサービスを提供し、アジアを中心に世界28の国と地域・172で拠点を構えている。昨今のグローバルビジネスの拡大に伴い、連結売上に占める海外関係会社の比率が高まっており、同社グループ全体の経営資源の最適利用や機動的な活用、またリスクマネジメント強化のための基盤整備が求められていた。