あらゆる業務部門が自らでソフトウェアを開発するようになった場合、その道のりを案内してくれる人はいるのだろうか?答えはもちろんイエスであり、それはソフトウェアの力を知り尽くしている人となるはずだ。

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業務部門のユーザーが自らのインターフェースを、さらにはバックエンドアプリを開発するようになってきている中、ソフトウェア開発者は自らの役割をプログラマーから、業務部門の業務におけるデジタル戦略のアドバイザーへと変えていくことになる。
あらゆる企業がソフトウェア企業へと姿を変えていく中、ソフトウェアに熟達している人々は自社の業務を新たな姿、言うなればソフトウェア文化に根ざしたものへと変えていく上での先導役となるはずだ。
そして、アプリケーション開発の主体が業務部門に移行していくとともに、ソフトウェア開発部門の役割は以下のように変わっていくことになる。
- デジタルに基づいた業務戦略のアドバイス
- セキュリティとガバナンスの監督
- エコシステムのデザインおよび問題の解決
- デジタルファシリテーションおよびイノベーションの推進
- デジタル化に向けたコンセンサスの確立
Lexmark InternationalのグローバルバイスプレジデントであるSudhir Mehta氏は、業務担当者の多くが自らでアプリを開発しているような企業であっても、「全体的なアーキテクチャーの監督や、基本プラットフォームの開発、クラウドリソースの思慮深い活用、標準化と規則の策定という役割を担う」のはプロフェッショナルの開発者だと述べ、「ポータルを設計する場合にこういった状況を見かける。というのも、市民開発者が扱う範囲を超えた他の部分との連携が必要となるためだ」と続けた。