東北電力が「巡視点検支援サービス」導入--安定稼働や省人化目指す

NO BUDGET

2022-12-20 12:36

 BIPROGYは、発電所などでの巡視点検業務を支援する「巡視点検支援サービス」の初期モデルを東北電力の上越火力1号機(新潟県上越市)に提供したと発表した。

 同サービスは、設備の安定稼働に欠かせない日々の巡視点検業務を自律移動可能なロボットに置き換えるもので、SaaSで提供される。ロボットで取得した画像や振動のデータを人工知能(AI)で解析し、通常時との違い(違和感)を検知することで、インフラ設備の安定稼働を支える保安力を向上させる。

上越火力発電所での導入イメージ
上越火力発電所での導入イメージ

 BIPROGYは東北電力との「火力発電所における設備パトロール業務を、ロボットやAI技術などにより自動化させるシステム」の開発検討と実証に参画し、2021年から本格的に巡視点検支援サービスの開発に取り組んできた。

巡視点検支援サービスの概要
巡視点検支援サービスの概要

 ロボットの自動点検による省人化・効率化では、同サービスから点検の指示をすることで、ロボット側で設定した点検ルートの巡視点検を実施できる。

 また点検データの自動収集や異常検知では、設定された点検ポイントで画像撮影や各種センサーデータの収集を行い、AI解析により異常の発生を確認する。さらに収集/解析されたデータの蓄積・学習により、点検精度の向上と点検品質の安定化を図ることが可能だ。

 今後BIPROGYは東北電力と共に、上越火力発電所での運用を通じて蓄積されたデータを基に、サービス内容を向上させる。また、省力化・効率化のための改良も進めるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]