阿里巴巴集団(アリババグループ)が最高経営陣の人事異動を実施した。これにより、最高技術責任者(CTO)が交代し、会長兼最高経営責任者(CEO)のDaniel Zhang氏がAlibaba Cloudの社長代理も兼任することになった。同社によると、最高経営陣の人事異動は毎年実施されているという。
Wu Zeming氏は、2019年にCTOに任命されたLi Cheng氏の後継として、新CTOに就任する。Cheng氏は技術顧問としてAlibabaにとどまる、と同社は現地時間2022年12月29日の声明で述べた。Zeming氏はローカルサービス担当CTOの役割も継続して務める。
Daniel Zhang氏がAlibaba Cloudの社長代理も兼任するようになったことで、これまでその役割を務めていたJeff Zhang氏は同社の研究部門であるDAMO Academyを率いることになった。Jeff Zhang氏は、チップ開発チームのT-Headとモノのインターネット(IoT)プロジェクトを監督する役割も引き続き務める。
同社は、市場の変化や自社のチームの成長に対応するため、最高経営陣の人事異動を「毎年」実施しているという。
また同社は、DAMOでのJeff Zhang氏の新しい役割について詳しく説明した。研究者たちは、ロボットを使ってEコマース配送のラストワンマイル問題を解決することや、メタバースに関連する消費者のさまざまな課題を克服することを目指しているという。
すべての人事は即時に発効する。
最新の四半期決算(2022年9月締め)で、アリババは前年比3%増となる2071億8000万元(291億2000万ドル)の売上高を記録した。Alibaba CloudとDingTalkを含むクラウドの総売上高は267億6000万元(37億6000万ドル)に達している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。