ドイツに拠点を置き、機械翻訳サービス「DeepL翻訳」を提供するDeepLは現地時間1月17日、「DeepL Write」のベータ版をリリースした。人工知能(AI)を搭載したDeepL Writeは、明瞭かつ正確な文章の作成をサポートする。
DeepL Writeは、DeepL翻訳と同様に言語のニュアンスや文脈の理解に長けたニューラルネットワーク技術を採用。対応言語の英語やドイツ語で書かれた文で文法の間違いを正したり、言い回しや語調、文体や言葉の選び方を提案したりする。ユーザー自身が別の言い回しを考えて書き直さなくても、AIの提案から気に入ったもの選ぶだけで自然な文章を作成できるという。
DeepL Write開発の背景には、ユーザーの多くがDeepL翻訳を使って文章を練り上げるためのヒントを得ていたことがあるという。原文と訳文を入れ替えて逆翻訳を繰り返すことで文章に磨きをかけていたことから、文章作成専用のツールを開発できないかと考えるようになったとDeepLは説明する。
DeepL Writeは現在、ベータ版として公開され、無料で利用が可能。精度をさらに高め、円滑なコミュニケーションを実現できるよう、AIを継続的にトレーニングしていると同社は述べる。
同社は先頃、新たに資金を獲得し、研究やプロダクト開発、新しい人材の獲得、現在の事業の強化などを進めているという。