伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、九州産業大学(九産大)とQTnetが共同で研究を進める、ローカル5Gの無線ネットワークシステムを構築した。
CTCは、ローカル5Gの機器の提供に加え、システムの設計や構築、保守、運用トレーニングなどのサービスも提供する。また、CTCのグループ会社でITシステムの運用サービスを提供するCTCシステムマネジメントが、無線免許の取得支援、屋内外の電波測定、ネットワーク監視システムの設計・構築などを担っている。同社は無線エリアの範囲を特定するシミュレーション技術を活用して、建物や樹木が電波を遮らないようにアンテナを配置し、通信状態が良好となる環境を構築したという。
今回構築した環境は、九産大福岡キャンパスに基地局が5カ所設置され、敷地面積約22平方メートルの屋外の70%と体育館「大楠アリーナ2020」の屋内をカバーするSub6帯を利用したスタンドアローン(SA)方式のローカル5G無線ネットワークシステム。
Sub6帯は、2020年12月の制度改正により、ローカル5Gの利用が可能となった4.5GHz帯(4.6〜4.9GHz)の周波数帯。通信範囲が広く、障害物の影響を受けにくい特徴がある。