VMware ESXiを狙うランサムウェア「ESXiArgs」に注意喚起

ZDNET Japan Staff

2023-02-06 18:09

 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月6日、「VMware ESXi」の既知の脆弱性を悪用したランサムウェア攻撃への警戒を呼び掛けた。インターネットから接続可能な状態で同製品が稼働するホストマシンが国内で確認され、攻撃を受ける恐れがあるとしている。

 JPCERT/CCによると、この攻撃に関する情報が3日にフランスのCERT-FRやOVHcloud、米テクノロジーメディアのBleepingComputerなどから発信された。この攻撃では、米国時間2021年2月23日に公開されたESXiのOpenSLPヒープオーバーフローの脆弱性(CVE-2021-21974)を悪用するランサムウェアによって、ファイルが暗号化され、身代金の支払いを要求される。BleepingComputerなどによれば、この攻撃に使われるランサムウェアには、「ESXiArgs」の通称が付けられた。

 VMwareのアドバイザリーによると、脆弱性の影響を受けるバージョンのESXiと同じネットワークセグメント内からポート427にアクセスし得る攻撃者によって脆弱性が悪用されると、任意のコードを遠隔で実行されてしまう恐れがある。同社はパッチや回避策の適用を推奨している。

 JPCERT/CCの調査では、この脆弱性の対象と明記されていないESXi 6.0系や5.5系でも攻撃の被害を受けているといい、ユーザーに脆弱性対策や稼働するサービスおよびアクセス制限の見直しなどを呼び掛けている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  2. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  5. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]