使えるアプリケーション
あらかじめインストールされているソフトウェアのラインアップは、多すぎると感じる人もいるかもしれない。実際、プレインストールされているソフトウェアが多すぎて、新規ユーザーには向かないのではないかと思う人もいるだろう。例えば、次のようなアプリケーションを使うことができる。
- LibreOffice(データベースコンポーネントや「LibreOffice for Schools」を含む)
- Wine(Windowsアプリケーション実行環境)
- AbiWord(ワープロ)
- Calibre(電子書籍リーダー、電子書籍作成)
- Gnumeric(表計算)
- HomeBank(個人用会計ソフト)
- Childsplay(教育ゲーム)
- OpenBoard(インタラクティブホワイトボード)
- TuxMath(数学学習ソフト)
- TuxPaint(子供向けお絵かきソフト)
- GIMP(画像編集)
- Scribus(DTP)
- SweetHome3D(インテリアデザイン)
- gpodder(ポッドキャスト視聴)
- Jitsi Meet(テレビ会議)
- Thunderbird(メール)
- Audacity(オーディオの録音・編集)
- gSpeech(音声合成用GUI)
- Firefox(ウェブブラウザ)
ここに挙げたものはごく一部でしかない。ただ、このアプリケーションのリストを見れば、Emmabuntusが新規ユーザーだけでなく、若年ユーザーも対象としていることが分かるだろう。これは教育現場に適したOSでもあるのだ。しかも、Emmabuntusが教育機関や子ども向けのOSを探している人にお勧めできる理由は、これだけではない。
Emmabuntusにはペアレンタルコントロール用のツールが搭載されているほか、ユーザーのrootアカウントへのアクセスが禁止されている。ユーザーにはsudoを行う権限は与えられているが、rootにはなれない。
これは妥当だ。なぜなら、このアプローチのほうが安全であり、sudoの権限があれば普通のユーザーでもアプリケーションのインストールなどの管理者権限を必要とするタスクを実行できるからだ。