アマゾン、生成系AIアプリの構築を容易にする「Amazon Bedrock」を発表

Zachary McAuliffe (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2023-04-14 07:49

 Amazon Web Services(AWS)は米国時間4月13日、企業や開発者がソフトウェアを人工知能(AI)で強化できるようにするための新たなクラウドサービス「Amazon Bedrock」を発表した。生成系AIを利用するアプリを容易に構築する手段を提供するものだという。

AWSのロゴ
提供:Mateusz Slodkowski/Getty Images

 「Bedrockの利用者は、今日提供されている最先端の基盤モデルの一部から選択することができる」と、AWSは発表の中で述べた。これにはAI21 Labsの「Jurassic-2」ファミリー、Anthropicの「Claude」、Stability AIの「Stable Diffusion」、Amazonの「Titan」が含まれる。

 AWSによると、Bedrockはモデルのカスタマイズが容易で、「利用者が『Amazon S3』で少数のラベル付きサンプルを指定するだけで、Bedrockはモデルを特定のタスク向けに調整でき、大量データのアノテーションは必要ない」という。

 これでAmazonも生成系AI分野に参入することになる。3月にはOpenAIが、高い人気を集める同社のチャットボット「ChatGPT」を支える技術のアップデート版である「GPT-4」をリリースした。Microsoftも検索エンジン「Bing」でGPT技術の利用を開始し、Googleは独自のAIチャットボット「Bard」を発表した。「DuckDuckGo」や「Snapchat」など、他の企業やサービスもAIの機能やツールを発表している。Amazonはこれまでのところ、消費者向けツールに関する計画は明らかにしていない。

 AWSは、AIでコーディングを支援する「Amazon CodeWhisperer」の一般提供も発表した。CodeWhispererはAWSサービス用のコードを生成するための最も高速で正確で安全な方法であり、誰でも無料で利用できるという。

 「生成AIは開発者の状況を一変させることになると認識しており、これをできるだけ多くの人々にとって有益なものにしたいと考えている。(中略)誰もが電子メールアカウントだけでCodeWhispererに登録でき、数分で生産性を上げられる。AWSアカウントさえも不要だ」(AWS)

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]