調査

Web3新興企業への出資、減少が続く--前年同期比82%減

CNET Japan Staff

2023-04-21 11:58

 Web3分野の新興企業に対するベンチャーキャピタル(VC)投資が落ち込んでいるとの調査結果を、Crunchbase Newsが公開した。

 2023年第1四半期の投資額は前年同期の91億ドル(約1兆2200億円)から82%減少してわずか17億ドル(約2280億円)となった。2022年第4四半期と比べても30%減少している。

Crunchbaseのグラフ
提供:Crunchbase

 Web3という言葉は、イーサリアムの共同創設者であるGavin Wood氏が2014年に作り、提唱したとされるが、2020年まではそれほど広く知られていなかった。その2020年第4四半期の出資額は11億ドル(約1480億円)で、2023年第1四半期の出資額はそれ以降で最低水準となっている。

 ディールフローも顕著な落ち込みが続き、第1四半期には333件と、前四半期の369件から減少し、500件以上が発表された2022年第1四半期からは急減している。

 2022年第1四半期には、1億ドル(約130億円)を超える規模の調達ラウンドが29件あった。これには、ConsenSysなどによる4億ドル(約540億円)以上の資金調達も含まれている。これに対し、2023年第1四半期に調達額が1億ドルを超えたラウンドは2件だけだった。

 特に大規模なものとして、Crunchbaseは、金融市場向けにブロックチェーン技術ソリューションを提供するカナダ企業Blockstreamによる1億2500万ドル(約168億円)の調達などを挙げている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]