SCSKは4月21日、同社従業員の報酬水準の引き上げを7月に実施すると発表した。
同社は人材価値の最大化に向けて、これまで働き方改革や健康経営、人材育成などに取り組んできた。2020年度には人事制度を改定し、複数のキャリアパスに応じた等級/評価/育成制度を整備するとともに、昇格に必要な最低年限の廃止や昇給額の引き上げ、中堅層の処遇改善に向けた報酬テーブルの見直し、新卒者初任給の増額などを実施した。
昨今、IT人材の獲得競争激化や物価の高騰を踏まえ、同社は再度報酬水準の引き上げることとした。具体的には、既に高い報酬基準にある一部の等級を除く全従業員を対象に、毎月の給与を全社平均で1万4500円引き上げ、同等級の従業員には一時金を支給する。従来の人事制度における評価や昇格に伴う昇給と合わせると、7月の報酬改定時に予定年収は全社平均で5%、等級別の平均で3~7%増額する。
SCSKは2030年の「共創ITカンパニー」の実現に向け、引き続き人材育成と成長機会を提供することで、人材価値の最大化に取り組むとともに、従業員エンゲージメントの向上を図るとしている。