Linuxノウハウ

「Linux」に「Snap」を使用してソフトウェアをインストールするには

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-05-25 07:45

 筆者は、適切な仕事に適切なツールを使用することの重要性を強く信じている。メインのOSとして「Linux」を使っているので、オープンソースソフトウェアを使用することもあれば、プロプライエタリーなソフトウェアを使用することもある。例えば、「LibreOffice」オフィススイート(オープンソース)を使用する一方で、「Spotify」や「Slack」(どちらもプロプライエタリー)も利用している。多くの場合、プロプライエタリーなソソフトウェアをインストールするには、ユニバーサルパッケージマネージャーである「Snap」や「Flatpak」を利用する必要がある。筆者は「Pop!_OS」ユーザーであり、SnapとFlatpakの両方をインストールしているので、必要なソフトウェアや欲しいソフトウェアがあれば、必ずインストールすることができる。

 ご存じない方のために説明しておくと、SnapとFlatpakは、「apt」や「yum」などのツールを(非常に長い間)悩ませてきた依存関係の問題を解決するパッケージマネージャーだ。したがって、最初にソフトウェアに必要な依存関係をインストールする(または、標準のパッケージマネージャーが依存関係を取得してくれることを期待する)必要はなく、求めているソフトウェアをインストールするだけで済む。SnapとFlatpakはどのように機能するのだろうか。

 SnapおよびFlatpakパッケージには、動作に必要なものがすべて含まれており、あらゆるLinuxシステムにインストールできるユニバーサルな「コンテナー」にまとめられている。注意しなければならないのは、SnapとFlatpakの間には互換性がないということだ。実際のところ、SnapとFlatpakはライバル関係にあり、オープンソースコミュニティーと市場のすべてのLinuxディストリビューションの支持を得るために競い合っている。

 現時点では、Snapは主に「Ubuntu」ベースのディストリビューションに限定されており、Flatpakはそれ以外のすべてのディストリビューションに限定されている。だからといって、SnapをUbuntu以外のディストリビューションにインストールしたり、FlatpakをUbuntuディストリビューションにインストールしたりすることができないわけではない。先述したように、筆者のPop!_OSデスクトップディストリビューション(Ubuntuベース)には、SnapとFlatpakの両方がインストールされており、筆者はそれら両方を使用してアプリケーションをインストールしている。

 しかし、どうすれば、それを実行できるのだろうか。

 本記事では、その手順を紹介する。今回はSnapに焦点を当てる。これから説明するのは、コマンドラインからソフトウェアをインストールする方法だ。実際の手順は非常に簡単なので、心配は無用である。GUIアプリケーションマネージャー(「GNOME Software」や「KDE Plasma」の「Discover」など)にSnapのサポートが組み込まれたディストリビューションを使用している人もいるかもしれない。標準のGUIパッケージマネージャーにSnapのサポートが組み込まれている場合、コマンドラインを使用する必要はない。それでも、コマンドラインのスキルを習得するのは、楽しい経験だ。また、パッケージマネージャーにSnapのサポートが含まれていない場合は、コマンドラインを学ばなければならない。

 それでは、具体的な手順の説明に移ろう。

Snapをインストールする方法

必要なもの:

 今回必要なのは、SnapをサポートするLinuxディストリビューションとsudo権限を持つユーザーだけだ。

1. ターミナルアプリケーションを開く

 最初に、ターミナルウィンドウを開く。これは、デスクトップメニューまたは「Applications Overview」(アプリケーション一覧)から実行できる。

2. Snapがインストールされていることを確認する

 ターミナルウィンドウから、以下のコマンドを実行する。

snap --version

 以下のような出力が表示されるはずだ。

snap    2.59.1
snapd   2.59.1
series  16
pop     22.04

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