HashiCorpは米国時間5月16日、同社「Terraform Cloud」の料金プランを変更した。
無償版の「Free」プランは、最大500リソースに対応するようになった。プラクティショナー、小規模チーム、組織の90%以上でTerraform Cloudの利用がこの範囲に収まるとHashiCorpは説明する。5人までとしていた利用者数の制限はなくなった。シングルサインオン(SSO)、「HashiCorp Sentinel」とOpen Policy Agent(OPA)によるPolicy as code、「Run Tasks」などが利用可能。
有料プランの構成も「Team & Governance」「Business」から「Standard」「Plus」に変更された。Standardプランは、チーム管理、スケーラビリティー、セキュリティ、サポートが重要な組織に最適とHashiCorpは述べる。料金は、リソース数に応じて課金される。Plusプランは、Standardプランで利用可能な機能全てに加え、「ノーコードプロビジョニング」「ドリフト検出」などの機能が含まれる。
Freeプランを既に利用している場合、アカウントに変更はないが、同プランに追加された新機能を利用するにはアカウントからオプトインする必要がある。「Team & Governance」プランを利用している場合、プランに変更はないが、「HashiCorp Cloud Platform(HCP)」アカウントにログインしてStandardプランに移行することで新機能の利用が可能となる。
新しい料金プランについてHashiCorpは、ユーザーや顧客からのフィードバックに基づいたものと説明する。
HashiCorp Terraformは、Infrastructure as Codeツールとしてインフラストラクチャーのプロビジョニングと管理を実行するインフラストラクチャー自動化サービス。3000以上のプロバイダー、1万2000以上のモジュール、2億5000万のダウンロード実績があるという。