タイリング機能
筆者はタイリングが厳格なウィンドウマネージャーはあまり好きではないのだが、ウィンドウのスナップ機能はよく利用している。ウィンドウのスナップ機能とは、ウィンドウをデスクトップの特定の部分に移動する機能のことだ。ウィンドウをデスクトップの左半分や右半分、全画面、ディスプレイの上半分や下半分にレイアウトするのによく使われる。この機能は、位置やサイズを手動で調整しなくても、ウィンドウを簡単に並べることができるため、非常に便利だ。
Ubuntu Budgieでは、ウィンドウをスナップして水平方向または垂直方向の画面の半分を占有させたり、1つのウィンドウを各コーナーにスナップして画面の4分の1を占めるように表示させたりできる。ディスプレイが十分に大きければ、この機能を使うことでマルチタスクが非常に容易になる。ただしもちろん、小さなディスプレイでは少し窮屈になってしまう場合もある(Ubuntu Budgieを仮想マシンで使っている場合など)。

少し窮屈だが、この例を見ればスナップ機能がどのようなものか理解できるだろう。
提供:Jack Wallen/ZDNet
筆者が唯一気に入らない点は、デフォルトがダークテーマである点だが、これは個人的な趣味だ。もともとダークテーマが好きではないので、デスクトップを最初に使うときにこれを変更してしまうことが多い。Ubuntu Budgieの場合、Budgie Welcomeアプリで簡単にテーマを変更できる。「Makeovers & Layouts」をクリックして、「Appearance」タブをスクロールして気に入ったデザインを探し、「Apply makeover」か「Install」のいずれかをクリックするだけだ。メイクオーバーやレイアウトの選択肢はそれほど多くはないが、おそらく気に入るものが見つかるだろう。

Ubuntu Budgieで選べるメイクオーバーやテーマの数は限られているが、誰でも気に入る選択肢が見つかるはずだ。
提供:Jack Wallen/ZDNet
Ubuntu Budgieはどのような人に向いているか
Ubuntu Budgieはシンプルで美しく、煩わしさも制約もなく、簡単に扱える新しいデスクトップOSを探している人に最適だ。実際、筆者は、このOSをテストしている間にすっかり気に入ってしまい、自分自身も(「Pop!_OS」から)乗り換えようかと考えているほどだ。
もしこのOSに興味を持ったなら、ぜひUbuntu BudgieのISOファイルをダウンロードして、ブート可能なUSBドライブを作成し、予備のマシンにインストールして試してみて欲しい。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。