京都中央信用金庫は、DXの一環として職員の情報系端末を刷新し、全2500台にNECの顔認証技術を導入した。NECが5月18日に発表した。新たな情報系端末は、4月末から全店で利用されている。
京都中央信用金庫では従来、全職員が情報系端末として据え置き型端末を利用しており、渉外職員が取引先へ赴く際は別のタブレット端末を併用していたため、利便性とコストが課題となっていた。
今回、京都中央信用金庫は情報系端末として営業店ではタブレットPC、本部ではモバイルノートPCを中心に導入し、本人認証の仕組みとしてNECの顔認証技術を導入した。これにより、高いセキュリティを確保しながら職員が1台の端末で取引先や営業店のロビーで接客することや、金庫内のどこにおいても端末を利用して会議や研修を行うことなどが可能となり、職員の利便性や生産性の向上、ペーパーレス化が期待される。
今後、京都中央信用金庫はNECとともに、情報系タブレットPCに対する営業店システム機能の追加搭載など、タブレットPCの用途拡大を検討し、さらなる業務効率化とペーパーレス化を図る。こうした取り組みにより、地域で一番、顧客と“広く、深く”つながる金融機関を目指しているという。