複数の自社サービス間の送客もOkta CICを採用した狙いの1つとなっているが、導入後、一部サービスの会員登録数は前年同月比で約3倍に増えたという。
日刊工では、ユーザーがどのようなコンテンツに関心を持っているのかを把握した上で、ユーザーにマッチしたコンテンツビジネスを展開していくことをめざしている。そこで同社が提供する複数のサービス(「日刊工業新聞電子版」「ニュースイッチ」「TREK!」「Nikkan BookStore」「NIKKAN EVENTS」)で個別に管理していたユーザーID情報を1つの「日刊工ID」に統合する必要があった。
Okta CICについて、日刊工は数多くのプログラム言語やフレームワークに対応したSDK、導入ドキュメント、サンプルコードが用意されていることを評価した。また多くのAPIが用意されていることも採用のポイントとなった。
日刊工業新聞電子版やその他サービスは異なる外部ベンダーが開発を担当しているので、それぞれ開発環境が異なるが、豊富なSDKなどにより、開発環境が異なっていても開発者が一からソースコードを書くことなく、簡単に実装して連携できた。
また日刊工のイベント事業では約9万件の展示会登録者のユーザーID情報が存在していたが、Okta CICのAPI管理機能である「Management API」を活用したインポート機能によって、ユーザーID情報をスムーズに移行できた。