「Linux」の一番の長所は選択肢があることだ。これはLinuxが生まれたときからのことで、それが今でも続いている。Linuxデスクトップのインターフェースには、昔ながらのものから最新のもの、そしてその中間のあらゆるものまで幅広い選択肢がある。「Windows」や「macOS」を使ったことがある人なら、自分のニーズに合ったLinuxデスクトップを見つけられるはずだ。
Cinnamonデスクトップは、誰でもすぐに使い方が理解できる、クリーンでシンプルなデスクトップインターフェースを提供している。
提供:Jack Wallen/ZDNet
筆者自身の好みは、どちらかと言えば現代的なデスクトップに傾いている。しかし、ほとんどのユーザーは慣れ親しんだものを使い続けたいと考えており、それは多くの場合、Windowsを意味している。そのため、多くのLinuxデスクトップのインターフェースは、一定程度(あるいはかなり)WindowsのUIに寄せたものになっている。
そのようなディストリビューションの1つが「Ubuntu Cinnamon Remix」だ。これは(「Linux Mint」のデフォルトデスクトップである)Cinnamonをインターフェースとして使用している「Ubuntu」の公式フレーバーで、簡単に使い方を理解できる。
Ubuntu Cinnamonの公式サイトには、「Cinnamonは、『GNOME 2』や『MATE』などのデスクトップのような従来型のアプローチを採用している。『Windows 7』に似ているため、WindowsからUbuntu Cinnamon Remixへの移行は容易で、Windowsを手元に残しておきたい場合も、WindowsとUbuntu Cinnamon Remixをデュアルブートにできる」という説明がある。
それこそがUbuntu Cinnamonの存在意義だ。そのすべてが、できる限り苦痛なくWindowsからLinuxへ移行できるように作られている。そしてこのデスクトップは、移行を簡単にすることにかけては素晴らしい仕事をしている。
前のめりになる前に、Ubuntu CinnamonはWindowsではなくLinuxであり、根本的に別物であることは理解しておいてほしい。まず、Ubuntu Cinnamonはオープンソースだ。これは、ソースコードを自由に見ることができ、(必要であれば)自由に編集できるというだけでなく、無料で利用できることも意味している。そして、このOSで利用できるソフトウェアもその多くは無料だ。もちろんこうした違いがあるからと言って、Ubuntu Cinnamonを怖がる必要はない。使いやすいということは、誰にでも簡単に使えるということだからだ。