三井住友ファイナンス&リース(SMFL)は、社内問い合わせ対応業務のAIチャットボットをAllganizeの「Alli」に刷新した。同サービスを提供するAllganize Japanが発表した。
Alliは一般的な用語に関して事前学習を必要とせず、利用者の質問に高精度で自動回答できることに加え、自動学習機能により使えば使うほど精度が向上する。またノーコードでチャットフローを構築でき、Q&Aの変更方法も容易で、問い合わせを受ける部署の担当者でも用意に扱えるという。FAQ(よくある質問)情報からだけでなく、ドキュメントから回答を自動抽出できる独自機能(機械読解AI ドキュメント検索)や有人チャット機能、「Teams」などの外部ツール連携などを基本機能として備えている。
SMFLは、同サービスを活用することで、Alliが自動応答することで問い合わせ対応に費やす時間が大幅に減少したという。回答精度の高さから、利用者側もすぐに疑問を解消できるようになり、問い合わせを受ける側とする側双方の業務効率化が実現した。
また従来のAIチャットボットは事前設定が難しく活用する部署が限られていたが、Alliは誰でも簡単に設定できるため、活用部署が大幅に増加した。以前はAIチャットボットを利用する際、準備期間として2〜3カ月を要していたが、Alliに変更したことで、準備開始から1カ月程度、慣れている人であれば最短1週間で始められるようになったという。
AlliについてSMFLは、以前利用していたAIチャットボットと比較して、回答精度の高さや構築・メンテナンスの容易さを評価した。また、1ライセンスあたりの利用料を85%以下に抑えられる点も大きなポイントになった。
SMFLでは今後、Alliの活用対象をグループ企業や顧客まで拡大し、社内外の効果的なコミュニケーションツールの1つとして活用していきたいとしている。