FWD生命保険、メインフレームの基幹システムをリホストでAzureに移行

ZDNET Japan Staff

2023-06-16 12:28

 FWD生命保険と日本ティーマックスソフトは6月16日、FWD生命保険がメインフレームで運用していた保険契約管理システムを、ティーマックスソフトのリホストソリューション「OpenFrame」でFWD生命保険グループ共通プラットフォームとしている「Microsoft Azure」に移行したと発表した。移行は3月に完了している。

 OpenFrameは、メインフレームで稼動するオンライン処理やバッチ処理などに使用されるCOBOLやPL/I、アセンブラー、JCLなどの資産をそのままクラウドなどのオープン環境に移行するリホスト型のソリューションとなる。FWD生命保険は、これにより保守運用コストの削減やシステム運用の簡素化、他システムとの連携などのさまざまなメリットを期待しているという。

移行イメージ(出典:FWD生命保険)
移行イメージ(出典:FWD生命保険)

 この移行についてFWD生命保険 代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)の山岸英樹氏は、「業務基盤の刷新を目的に本件を推進し、安全性を確保しながらメインフレーム上で稼働する保険契約管理システムをクラウド環境に移行することで、大幅にシステム運用費を削減するとともに、システムの可用性、拡張性、俊敏性の向上を実現した」とコメントしている。

 日本ティーマックスソフト 代表取締役の羅鍾弼(ラ・ジョンピル)氏は、「PoC(概念実証)や機能開発、各種テストを経て移行が完了した。本件に関わった各社には厚く御礼申し上げ、今後もメインフレームのMicrosoft Azure移行とDX、AI推進にOpenFrameを活用して貢献していく」とした。

 日本マイクロソフト パートナー事業本部 ISVビジネス統括本部 ISVパートナー本部長の清水豊氏は、「メインフレームのMicrosoft Azure への移行を歓迎する。メインフレーム上に構築された資産を、最新テクノロジーを用いて活用することは、将来へ向けたビジネス価値向上への取り組みとなる。長期間運用されてきたメインフレームのクラウド移行は、コスト削減やデータの利用と活用、AIなどの新技術の活用を促進する」と述べている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]