筆者は何年もの間、「KDE Plasma」を真面目に評価してこなかった。その理由の1つは、これまでに筆者が使ってきたメインのデスクトップが、主に「GNOME」かGNOMEに近いものであったことだ。また、個人的に「標準的」なデスクトップがあまり好きではないという理由もあった。一般的なパネルやデスクトップメニュー、クリックできるアイコン、システムトレイで構成されているデスクトップを見ると、どうしても「Windows」のインターフェースを思い出してしまう。1997年に、より信頼性が高く、安全で、カスタマイズ性が高いデスクトップを求めてWindowsを使うのをやめて以来、筆者は一度もWindowsを振り返ったことはないし、Windowsを使っているような気分にさせられるのさえ嫌だった。
少しカスタマイズを加えたKubuntuのKDE Plasmaデスクトップ。
提供:Jack Wallen/ZDNet
つまり、自分が使うデスクトップには、Windowsとはまったく違うものであって欲しいのだ。そのため、これまではKDE Plasmaをほとんど無視してきたわけだが、今はそれを改めようと考えている。その理由は、KDE Plasmaが非常に優れているからだ。筆者の好みからすればWindowsに似すぎてはいるが、だからと言って、優れた選択肢ではないことにはならない。
実際、KDE Plasmaは非常に優れている。そして「Kubuntu」は、KDE Plasmaを体験するには最善の手段の1つだ。「KDE neon」とは違って、KDEチームの最新リリースを扱ことにはならないため、より安定したデスクトップを好むユーザーがKubuntuを選ぶのは理に適っている。そのインターフェースは素晴らしく、Windowsに十分に似ている一方で、「Windows 7/10/11」と間違うことはない程度に異なる点も持ち合わせている。
Kubuntuの最新リリースでは、デスクトップが堅実で、美しく、使いやすいものに仕上がっている。なぜこのOSを使う人がもっと増えないのかと疑問に思ってしまうほどだ。
Kubuntuは「Linux」ではあるが、どのOSと比べても同じくらい使いやすい、現代のLinuxだ。エレガントで、仕事に必要なあらゆるソフトウェアをインストールできる。また、初めから「Snap」に対応しているため、アプリストアの「Discover」から、「Slack」「Spotify」「Rockety.Chat」といった多数の(オープンソースではない)サードパーティソフトウェアを簡単にインストールできる。
Kubuntuでは、アプリケーションがオープンソースかどうかを問わず簡単にインストールできる。
提供:Jack Wallen/ZDNet