6月は「MOVEit」関連のランサムウェア攻撃などが増加--ウィズセキュア月次脅威ハイライトレポート

NO BUDGET

2023-07-31 10:14

 ウィズセキュアは、6月の同社の月次脅威ハイライトレポートを発表した。これによると同月はランサムウェア攻撃が増加しているという。

 6月に発生した重要なインシデントの1つが、ロシアの新しいサイバー犯罪グループ「Clop」によるもので、欧米を中心に350万人ものユーザーを持つファイル転送サービス「MOVEit」の脆弱性を悪用したランサムウェア攻撃だった。

 また「Bring Your Own Vulnerable Driver(BYOVD)」手法の脅威が高まっていることも同レポートは指摘している。BYOVDは攻撃者が正規のドライバの脆弱性を悪用し、アンチウイルスやエンドポイントの検知と対応(EDR)ソリューションをバイパスまたは無効化する目的で利用される。同レポートでは、「Terminator」と名付けられたBYOVDエクスプロイトの出現について言及し、より強固な防御の重要性を強調している。

 その他のトピックとしては、中国の持続的標的型攻撃(APT)グループ「Volt Typhoon」の活動を取り上げている。Volt TyphoonはLiving off the land攻撃(アクセス先システムに存在するリソースの流用)やカスタムウェブシェルを利用してシステムを侵害している。またこのグループが米国の重要インフラのセキュリティとレジリエンスにもたらす重大なリスクを指摘している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

  5. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]