千葉県いすみ市にある夷隅小学校は、ビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」を導入した。ワークスモバイルジャパンが発表した。
LINE WORKSは、掲示板、カレンダー、アドレス帳、アンケートなど、現場で活用できる充実したグループウェア機能を揃えたビジネスチャットツール。コミュニケーションアプリ「LINE」のような使いやすさを保ちながら独自に開発・提供を行っており、ユーザーの教育も最小限に導入したその日からすぐに使える。PCやタブレットのほか、スマートフォンだけでも多くの機能が使えるため、オフィスワークだけでなく、拠点や店舗などPCを使う時間の少ない「現場」での活用が進んでいるという。
夷隅小学校は導入の効果として、会議時間を最大15分短縮でき、遠隔地との迅速な情報共有と現場の危機管理が可能になったとしている。また来校日以外の日でもICT支援員と連絡が取れ、授業中に発生した端末トラブルはトークルーム上ですぐに相談・解決ができるようになった。
掲示板のコメント欄(左)、写真データをリアルタイムに受信(中央)、外部トーク連携(右)
同校ではLINE WORKSの掲示板にあらかじめ職員会議の日にちを記載した投稿を作成し、各教職員はそれぞれが抱える連絡事項をコメント欄に投稿するよう、会議の運用を変更した。これにより、職員会議当日は補足説明のみで完結し、所定の時間内で終了できるようになったという。加えてテキストとして記録されることにより振り返りもしやすくなり、伝え漏れのリスクも軽減した。
校外学習用のグループトークからはタイムリーなデータ共有が実現し、速やかにホームページを更新できるようになった。待機時間がほぼなくなったことで昨年度に比べて教職員の在校時間が短くなっており、同グループトーク内では現地で紛失物やけが人が出た際の情報共有の場としても機能している。これまでは、校外学習先の様子を学校のホームページへ掲載する際、写真データを受け取るまでに一日中教職員が待機する場合もあったという。
また、外部トーク連携によりICT支援員との連携が強化された。同校では、タブレットを用いたICT教育を受ける児童たちへのサポートや教職員への研修のために、月に一度、ICT支援員が来校している。ICT支援員のLINE WORKSアカウントと教職員のLINE WORKSアカウントを外部トーク機能で連携することにより、来校日以外の日でも連絡が取れ、授業中に発生した端末トラブルはトークルーム上ですぐに相談・解決が可能になったという。