さまざまなツールやテクノロジーを使い分ける必要があるプロフェッショナルであれば、それらの連携や管理に頭を悩ませる場合もあるはずだ。Slackは米国時間9月6日付の同社ブログで、そうした難題の解決に向け、さまざまなツールを連携させたかたちで自動化できるようにする、新バージョンの「Workflow Builder」(ワークフロービルダー)をリリースしたと発表した。同ブログでは、ワークフローの作成やカスタマイズをする必要のある、技術的なバックグラウンドを持たない人々に向けた製品だという点が強調されている。
提供:Slack
ワークフロービルダーには、さまざまなツールやシステムをまたがるタスクを自動化するためのワークフローを作成する際に役立つ、自動化ツールボックスが組み込まれている。以下はSlackが紹介している利用例だ。新たなプロジェクトを開始するにあたり、使用するツールや、関わってもらう人々を決め、作業のペースを設定する必要があると考えてほしい。こういった場合、ワークフロービルダーを用いて、チームのための新たなプロジェクトチャンネルを作成し、適切な人々を招き入れ、タスクを追跡するためにタスク管理ツールの「Asana」の新規プロジェクトを作成し、キックオフミーティングのための「Zoom」会議をスケジュールすることになる。
新たなワークフロービルダーの目標には、人々が新規プロセスをより容易に習熟できるよう支援するというものもある。この点から、新プロセスに関するワークフローへのリンクを追加し、それを「Slack」経由で共有できるようにするための方法が複数用意されている。例えば、「canvas」にリンクを埋め込んでおけば、チームメンバーに該当プロセスに関する情報を読んでもらった上で、実際の動作を見てもらえる。また、チャンネル内にブックマークとしてリンクを追加して、チームメンバーが見つけられるようにしておける。さらに、Slackのメッセージでリンクを送信し、チームメンバーを新しいプロセスに誘導することもできる。
また、新たなワークフロービルダーはカスタムアプリも収容可能だ。Slackの次世代開発プラットフォームを使って開発者は、手作業によるプロセスを自動化するためのカスタムアプリを開発できる。開発プラットフォームを介して構築されたカスタムアプリはモジュール化されているため、拡張可能になっており、ワークフロービルダーを使う他の従業員が拡張された機能を自分のワークフロー内で利用できる。単一のカスタム機能によって無数の自動化を生み出せるようになるため、全体的な開発コストも引き下げられるはずだ。
新しいワークフロービルダーは現在、プロ、ビジネスプラスプランの企業が利用可能となっており、Enterprise Gridプランの企業は今後数週間以内に利用できるようになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。