オリエントコーポレーション(オリコ)は、契約管理SaaS「Contract One」を導入した。契約書を効率的に管理・検索できる体制の構築を目指している。Sansanが9月12日に発表した。
オリコは銀行保証事業において、500以上の提携金融機関と紙で契約を締結し、それらを管理保管していた。これらは長期間に及ぶ契約も多く、1つの提携金融機関と100件以上の契約書や覚書が交わされることもあるという。そのため、提携金融機関と取引内容の改定に関する商談などを行う場合には、該当の契約書や覚書を膨大な保管資料の中から探す必要があり、担当者にとって大きな負担になっていた。
Contract Oneはさまざまな形式の契約書を一元管理できるようにし、各種電子契約サービスで締結された電子契約書に加え、署名や押印が必要な紙の契約書のデータ化にも対応する。フォーマットにかかわらず、紙の契約書をデータ化しクラウド上で保管管理することで契約業務におけるペーパーレスを実現し、コピーやファイリングなど紙の契約書処理に必要なアナログな作業を削減する。
さらに過去の契約書のデータ化も可能で、覚書なども関連付けて保管できる。契約企業名や締結日、タイトルなど多様な項目検索機能を備えているほか、合併などで企業名が変わった場合のひも付けも可能で、素早く正確な契約情報を確認できる。