SAPジャパンは9月28日、業務用厨房機器製造のホシザキ(愛知県豊明市)が、SAPのクラウド人事システム「SAP SuccessFactors」を導入したと発表した。アドオン(機能拡張)を極力減らしているという。
SAPによれば、ホシザキは同社および販売会社における国内の人事業務の人事給与システムに関して、システム以外に「Excel」による手作業の管理が多くオペレーションが煩雑になっており、各社の給与の運用・内規についてはシステムによる業務のカバー率が低いことが課題になっていた。
このためホシザキは、業務標準化によるオペレーションの効率化を実現すべく、人事給与システムの導入を検討。国内グループで重複する業務の排除、属人的な業務の低減、定期的なシステム機能の強化の点で複数製品を比較して、SAP SuccessFactorsにした。
この導入は、システムインテグレーションサービスのDTSが手掛けた。DTSがコンサルティングでホシザキが抱える課題を深掘り、整理し、新システムではアドオンを極力減らす方針にしたとのこと。導入プロジェクトは2021年に始まり、まずホシザキが導入。段階的に販売会社へ展開し、2023年8月時点で国内17社が本稼働させている。
ホシザキは今後、グループでSAP SuccessFactorsのタレントマネジメントモジュールの拡張などを視野に入れて、人事業務全般の改善、人事戦略を通じた経営目標を実現するためのソリューション展開を推進するという。