SCSKは9月29日、サイバーセキュリティ対策に特化した専門事業会社「SCSKセキュリティ」を設立し、10月1日から事業を開始すると発表した。新会社では、「プロダクト事業」と「サービス事業」を組み合わせ、企業のセキュリティ課題の解決を支援する。2030年までに1000億円の売り上げを目指す。
具体的には、同社グループの既存顧客に対してセキュアなシステムインテグレーション(SI)を提供することで、グループのセキュリティ事業の拡大を狙う。また、SCSKが提供するシステム構築やアプリケーション開発において、DevSecOpsやシフトレスをなどのシステム開発を実践する。
SCSKが提供する顧客常駐型サービスにもセキュリティ運用サービスのケイパビリティーを拡大させ、複雑化するセキュリティ運用における課題解決をグループ全体で推進するほか、グループに散在するセキュリティの専門人材の最適配置を進める。加えて、市場価値に即した新たな人事制度の構築や新卒/キャリア採用の強化を通じ、高度セキュリティ人材の確保・育成を図る。
SCSKセキュリティをグループにおけるセキュリティ事業の中核企業に位置づけ、今後は変化する環境に合わせた新たなプロダクトやサービスの開発に加え、グループ全体のセキュリティ関連事業の整理、国内外のセキュリティ専門会社のM&A(合併と買収)なども検討する。