日本IBMは10月3日、東京都港区の虎ノ門に事業所を新設し、2024年1月に本社を移転すると発表した。新本社には、同社の顧客やパートナーが最新技術を体感する「IBM Innovation Studio」なども設置される。東京地区の事業所は虎ノ門、箱崎、丸の内の3カ所になる。
日本IBMでは、2021年から従業員が目的に応じて最適な働き方を決めていく「フレキシブル・ワークスタイル」に移行している。全国の事業所のほか、ユーザー企業が集中するエリアに設置されたサテライトオフィス、地方に順次展開中の「IBM地域DXセンター」、全国展開の時間貸しオフィス、自宅などから、業務に応じて勤務できる環境づくりを推進している。
新本社には、同社ソリューションなどを投影するプロジェクションマッピングや360度スクリーンの没入型体験空間、協力会社やユーザー企業と交流するセミナールームなども設置される。また、入居する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」に開設される「TOKYO NODE LAB」併設の施設「TOKYO NODE VOLUMETRIC VIDEO STUDIO」との連携も検討している。
現在の本社である箱崎事業所も、最適な環境整備に向けてリノベーションを実施しているとのこと。新本社をはじめ各事業所は社長・役員を含め全員をフリーアドレスとし、部門や役職を超えたオープンなコミュニケーションを促進することで、業務の効率化や新たなアイデアの創出を図るとしている。